第6章 用語

 

以下では、本仕様書についての解釈に紛れが生じないよう、用いられている用語の定義を示した。ここで示す定義はあくまで本仕様書における定義であり、用語によっては、本仕様書以外では別の意味で用いられていることもある。

———————————————————————————————————

あ

RFI【あーるえふあい】……情報提供依頼書(request for information)。情報システムの導入や業務委託を行うに当たり、発注先候補の業者に情報提供を依頼すること。調達条件などを決定するために必要な情報を集めるために発行するもので、一般的にはこれを基にRFP(提案依頼書)を作成し、具体的な機能要件の提案業者に求めて発注先の選定に移る。総務省自治行政局地域情報政策室「自治体クラウド導入時の情報システム調達におけるカスタマイズ抑制のためのガイドライン」(平成31年3月29日)より。

RFP【あーるえふぴー】……提案依頼書(request for proposal)。情報システムの導入や業務委託を行うに当たり、発注先候補の業者に具体的な提案を依頼する文書。必要なシステムの概要や構成要件、調達条件が記述されている。総務省自治行政局地域情報政策室「自治体クラウド導入時の情報システム調達におけるカスタマイズ抑制のためのガイドライン」(平成31年3月29日)より。

ID【あいでぃー】……システムの利用時に個人を特定するための番号や文字列等のこと。本仕様書においては、管理目的で機能要件に付した機能要件IDを指す。

あいまい検索【あいまいけんさく】……検索条件が完全に一致しないものの、対象を一定のルールに基づき抽出する検索方法のこと。

アドオン【あどおん】……一般的には、ある特定のシステムが標準では備えていない機能を追加することができる、単体では動作しない部品化されたソフトウェア・機能のこと。ただし、本仕様書においては、本システムそのものではなく標準準拠システム外で、標準化対象範囲外の機能を追加する意味で用いている。

アドレス・ベース・レジストリ【あどれす・べーす・れじすとり】……アドレス・ベース・レジストリは、住所・所在地のマスターデータ及びその運用システム全体を指します。「アドレス」という言葉を用いているのは、一般的に「住所」は住民が居住する場所を、「所在地」は法人等が事業を営む場所を示すものですが、ベース・レジストリにおいては、住所や所在地に加えて農地や林地の場所など、地番の存在する場所全てを検討対象とすることから、それら全てを包含する意図で「アドレス」という言葉を用いている。

い

EUC【いーゆーしー】……End user computing の略。非定型業務(本システム標準仕様で当該機能が提供されていない業務)に対して利活用できる機能のこと。本システムが保有するデータの二次利用を可能とするデータの抽出・分析・加工及びこれらのファイルやリストへの出力・印刷等の機能を有する。

一括登録【いっかつとうろく】……複数件のデータの登録を1回の操作で完了させること。

え

API【えーぴーあい】……Application Programming Interfaceの略。ソフトウェアからOSの機能を利用するための仕様または操作方法(インターフェース)の総称であり、アプリケーションの開発を容易にするためのソフトウェア資源のこと。

エラー【えらー】……論理的に成立し得ない入力その他の抑止すべき入力等について、抑止すべき原因が解消されるまで、当該入力等を確定(本登録)できないもののこと。論理的には成立するが特に注意を要する入力等について、注意喚起の表示を経た上で、当該入力等を確定できるワーニングとは区別される。エラーは、当該内容で本登録することを抑止することが目的であり、本システムにおいては、その実装方法として、エラーメッセージを表示し、次の画面に進めないようにすることも、エラーメッセージの表示によらず、そもそも入力不可とすることで対応することも差し支えないこととしている。また、仮登録段階でエラーメッセージを表示して抑止することも、本登録段階でエラーメッセージを表示して抑止することも、いずれもエラーの実装方法として許容している。

お

OCR【おーしーあーる】……Optical character recognition の略。活字の文書画像(通常イメージスキャナーで取り込まれるもの。)を文字コードの列に変換するソフトウェアのこと。光学文字認識ともいわれる。

オールインワンパッケージ【おーるいんわんぱっけーじ】……All in One Package。すべての機能が1つにまとまっていること。本件では、例えば住民記録や税務といった種々の機能を1つのパッケージソフトで網羅している状態、及びそのソフトウェアを指す。

か

外字【がいじ】……各ベンダが提供する文字セット等において、標準では収録されておらず、市区町村が個別に追加した文字のこと。JIS等の標準規格にない文字をベンダがパッケージ標準に追加している場合も「外字」と呼ぶことがあるが、パッケージ標準にある場合は、当該文字セット等において標準で収録されているため、「内字」として扱う。「内字」も参照のこと。

加算情報【かさんじょうほう】……「公定価格(国の定める基準)」や「地方単独事業」に基づき、適用される加算項目(減算調整)、加算額(減算額)、積算根拠(加算(減算)の認定及び加算額(減算額)の算定に必要な情報)等の各種情報のこと。

管理【かんり】……データの設定・保持・修正ができること。

き

基準指数【きじゅんしすう】……就労状況(フルタイム勤務か就学か等。)や健康状態(病気や障害等。)といった、保護者の基本情報を定量化した点数のこと。

給付予定情報【きゅうふよていじょうほう】……あらかじめ給付額を自治体側で試算してから事業者へ「請求書案」として送付するケースにおいて、自治体側で試算した給付に関する予定の情報のこと。

け

減免【げんめん】……負担を軽くすること、または除くこと。減額と免除。

こ

広域利用【こういきりよう】……児童が居住する市区町村以外の保育所、認定こども園(保育が必要な場合のみ。)、地域型保育事業 を利用したい場合、市区町村間で受委託による利用調整を行うことで希望する保育所などの利用が可能となる制度のこと。

ここdeサーチ【ここでさーち】……1つのWebサイト上で全国の教育・保育施設等の情報にアクセスできることを目的として、独立行政法人福祉医療機構が構築し運用しているWebシステム。子ども・子育て支援情報公表システム。

 

子育てワンストップサービス【こそだてわんすとっぷさーびす】……妊娠、出産、育児等に係る国民の子育ての負担軽減を図るため、地方公共団体における「児童手当」、「保育」、「母子保健」、「ひとり親支援」の子育て関連の申請等について、マイナポータルを通じて利用できる「サービス検索・電子申請機能」及びマイナポータルの「お知らせ機能」・「自己情報表示機能」により、オンラインで手続等を行うことを可能とするもの。

さ

サブセット【さぶせっと】……全体に対する一部分のこと。例えば、システム全体に対するインターフェース部分や、本来の規格に関する限定部分、あるいはソフトウェアの機能を限定して使えるようにしたものなどのことを指す。

参照【さんしょう】……データが入力されたテーブルへ必要なデータを問い合わせる操作。

し

CSV【しーえすぶい】……Comma separated valuesの略。テキストデータにおいて各項目のデータをカンマで区切ったファイル形式のこと。

指数情報【しすうじょうほう】……申請者ごとに保育の必要度について定めた指数(優先順位)情報のこと。

自動【じどう】……入力、登録、区別、判断、確定等の処理時に、職員の手を介さず処理できること。

13事業【じゅうさんじぎょう】……子ども・子育て支援法 第五十九条で定められている地域子ども・子育て支援事業のこと。

出力【しゅつりょく】……システム内で管理している情報を媒体へ打ち出すこと。要件の中で特段の指定がない場合は、出力媒体は紙とデータの双方を指す。

照会【しょうかい】……問い合わせて確かめること。例えば、データベースや他システムに該当するデータの有無を問い合わせることなどを指す。

 

す

ステータス【すてーたす】……システムが取り扱う対象などについて、現在の状況・状態等(例:申請受付、承諾、却下等)を表す値やデータ等のこと。

スポット利用【すぽっとりよう】……不定期に保育が必要となる児童がいる世帯に対して、定期利用保育の空きを利用して受入れを行うこと。

せ

請求情報【せいきゅうじょうほう】……請求書を作るために登録する情報のこと。

制御【せいぎょ】……データの演算処理を行う以外の処理をコントロールするのこと。メモリやディスプレイ・画面媒体との入出力やデータの入出力、キーボードやマウスからの操作、ディスプレイやプリンタへの出力を正常に作動させる目的のための操作。

そ

疎結合【そけつごう】……システムの構成要素間の結びつきや互いの依存関係、関連性などが弱く、各々の独立性が高い状態のこと。互換性や拡張性、担当や責任の分担のしやすさ、不具合発生時の原因追及のしやすさなどで優れる。

ち

中間サーバ【ちゅうかんさーば】……番号制度における各機関間の情報連携に伴い、番号法別表第2等で情報連携できると規定した副本データの連携を目的とするサーバのこと。

これらのサーバで、行政機関等において、特定個人情報(個人番号を含む個人情報)の提供を管理するために、総務大臣が設置・管理するシステムである「情報提供ネットワークシステム」と、「団体内統合宛名システム」を含む番号法別表第2等の情報(データ)を扱う「住民記録システム」等の業務システム間におけるデータ受け渡しをする「自治体中間サーバ」を指す。なお、番号制度においては、社会保険診療報酬支払基金が運用する「医療保険者等向け中間サーバ」 も中間サーバと呼ばれることがあるが、本仕様案においては、「自治体中間サーバ」を指す。

 

調整指数【ちょうせいしすう】……基本指数以外での世帯の状況を点数化したもののこと。基準指数が同じ世帯が複数あった場合には、調整指数を以て保育の必要性がより高い世帯を判定する。

重複認定【ちょうふくにんてい】……教育・保育給付と施設等利用給付の認定を両方受けること。

て

デフォルト【でふぉると】……あらかじめ設定されている標準の状態・動作条件、初期設定、初期値のこと。

DV等支援措置対象者【でぃーぶいとうしえんたいしょうしゃ】……市区町村に対して住民基本台帳事務におけるDV等支援措置を申し出て認定された、配偶者からの暴力(DV)、ストーカー行為等、児童虐待及びこれらに準ずる行為の被害者のこと。支援措置対象者の相手方からの「住民基本台帳の一部の写しの閲覧」、「住民票(除票を含む。)の写し等の交付」、「戸籍の附票(除票を含む。)の写しの交付」の請求・申出があっても、これを制限・拒否する措置が講じられる。

と

同点時優先【どうてんじゆうせん】……基本指数、調整指数が同点だった世帯に適用される、各自治体で定めている優先順位のこと。

独自施策【どくじしさく】……各自治体が独自に定めている子ども・子育て支援に係る施策のこと。

な

内字【ないじ】……各ベンダが提供する文字セット等において、標準で収録されている文字のこと。

ね

年齢到達処理【ねんれいとうたつしょり】……認定を受けている子どもの年齢到達に伴う認定区分の変更等処理のこと。

 

は

バッチ処理【ばっちしょり】……一括処理を行う処理方式のこと。複数の手順からなる処理において、あらかじめ一連の手順を登録しておき、自動的に連続処理を行う処理方式等、複数のパターンがある。

パラメータ処理【ぱらめーたしょり】……本システムの挙動に影響を与える、各種静的・動的な設定のこと。

ふ

Fit&Gap分析【ふぃっとあんどぎゃっぷぶんせき】……事業者の提供するパッケージソフトの機能が、利用者として求める要件に適合(fit)している点と乖離(gap)している点を明らかにし、事業者の提供するパッケージソフトと利用者として求める要件との適合性を判断する分析手法。(総務省自治行政局地域情報政策室「自治体クラウド導入時の情報システム調達におけるカスタマイズ抑制のためのガイドライン」より。)

フォーマット【ふぉーまっと】……定型の書式・仕様のこと。

フラグ【ふらぐ】……システムが条件判定などの命令を実行する際に結果を保存しておく領域等のこと。

フラグ管理【ふらぐかんり】……フラグを管理すること。

プレビュー【ぷれびゅー】……帳票等を出力する前に、出力結果をシミュレートし、画面上で確認できる機能のこと。

へ

ベンダ【べんだ】……ハードウェアやソフトウェア等の製品やサービスに責任を持つ事業者のこと。

み

みなし認定【みなしにんてい】……教育・保育給付認定(第2・3号)を施設等利用給付認定(第2・3号)とみなすこと。

め

メンテナンス【めんてなんす】……保守、維持、管理のこと。

も

文字コード【もじこーど】……コンピュータなどの電子媒体において、文章を画像などの図形データとしてではなくテキストの形式で扱う場合に、その各文字に対して持っている符号(コード)のこと。

文字符号化方式【もじふごうかほうしき】……文字の集合をコンピュータで扱うために、文字に割り当て た番号とコンピュータで扱うための符号へ変換する対応表の方式のこと。「文字コード」を参照のこと。

り

リアルタイム【りあるたいむ】……即時に処理すること。実時間処理。

利用権限【りようけんげん】……システムの利用において 業務区分、職位等に基づき付与された 権限のこと。

利用調整【りようちょうせい】……保育の認定を受けた世帯を対象として、自治体の定める「利用調整指数表」に基づいて世帯ごとの指数を設定し、指数が高い世帯から順に入園者を決定していくこと。

れ

レイアウト【れいあうと】……物の配置・配列をすること。帳票やシステム画面等の構成・割付。