第2章 業務フロー
1.業務フローについて
本仕様書に業務フローを記載する目的は、本仕様書における機能要件に対応したモデル的な業務フローを示すことで、地方自治体及び事業者による共通理解を促すことである。
本仕様書に記載する業務フローは、実際の各地方自治体における業務フローを拘束するものではない。ただし、現在の業務フローでは本仕様書における機能要件どおりの機能で業務を行うことが難しいと考える地方自治体は、現在の業務フローを本仕様書に記載する業務フローに改め、本仕様書における機能要件どおりの機能で業務を行うことが期待される。
「(参考資料)業務フロー」で、次に示す事業の業務フローについてまとめている。
1.共通
2.被保険者資格
3.保険料賦課
4.保険料収納
5.滞納管理
なお、滞納管理のうち、「滞納処分」に関する一部の業務フローについては、国民健康保険システムと同様の業務の流れとするために、国民健康保険システムの標準仕様書を参照することとしている。
業務フローの記載方針や凡例を以降に示す。
(1)記載方針
① 表記方法について
地方公共団体情報システム機構「地方公共団体の情報システム調達における機能要件の表記方法に関する調査研究」(平成27年3月)を参考として、国際基準である、BPMN(Business Process Model and Notation)の手法を採用している。
② 本業務フローについて
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主に標準化対象の市区町村事務を記載対象とした。「市区町村」の「区」は特別区を指し、断りのない限り政令指定都市における総合区や行政区は含まない。
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業務フロー上で使用される機能を機能IDと併せて示すことで、機能・帳票要件との紐付けを行っている。
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業務フロー上で使用される機能について、あくまで標準的な要件を定めるものであり、本仕様書を基に具体的に機能をどのように実装するかについてはベンダに委ねられることから、オンライン処理及びバッチ処理のどちらで実装するか等の実装方法を指定するような粒度の記載は行わない。
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複数のデータを扱う処理(主にバッチ処理)を実施した後、処理対象等の確認業務が発生するが、この確認をオンライン画面で実施するかバッチ処理により出力した一覧やデータで実施するかは規定せず、「確認」行為を業務フローに記載する。
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業務フローに表すのは原則「実装必須」機能のみであり、「実装オプション」となる機能は記載しない、又はシステム処理ではなく手作業を表すフローで記載する。なお、「暫定賦課」「所得把握」については「実装必須」機能を規定していないが、業務の流れを示すため例外的にフローを定めている。
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広域標準システムの端末を利用して行う事務について、業務フローで表しているのは市区町村と広域連合の役割分担の一例であり、記載以外の運用を許容しないものではない。
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複数の種類の通知書をまとめて送付する等、市区町村の運用方式に起因する事務運用のパターンについては、業務フロー上では定めていない。
また、特定の業務実行時にどの通知を送付するかについても標準オプションにより実装されるもの、されないものもあるため、必ずこの記載どおりに業務を行われなければならないと記載しているものではない。
- 業務フロー詳細記載箇所について
業務フローを詳細に記載する箇所は、主たる事務(後期高齢担当課等の事務)のみとし、関連する事務(住民記録担当課等の事務や広域連合の事務)などについては、詳細な記載を割愛している。
詳細割愛箇所
詳細記載個所
詳細割愛個所

図2-1 業務フローの記載イメージ
④ 政令指定都市・広域連合内の住記異動について
本業務フローでは、政令指定都市における区間異動に伴う事務プロセスは詳細な記載を割愛しており、市区町村における市区町村内転居と同じ扱いとしている。
- 保険料収納・滞納管理のシステム運用について
保険料収納・滞納管理の一部又は全部の事務に関しては、地方自治体により後期高齢支援システムで管理/全庁的に構築された統合収滞納管理システムで管理/両システムで分担し管理等、管理方法が様々であるため、標準仕様として策定する業務フローは後期高齢支援システム単独での管理を前提として記載している。
- 関連システムからの情報の受領及び送付については、業務フローにてその流れを示しているが、受領時の後期高齢支援システムへの取込機能及び送付時の関連システムへの提供機能について、業務フローでは、一括での取込・提供、手動での取込・提供等の実装方法を指定するような粒度の記載は行わない。
(2)凡例
BPMNに倣い、業務フローで使用する記号には、次のものを用いる。
| No. | 記号 | 意味 | No. | 記号 | 意味 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ![]() | 業務フローの開始を示し、必ず記載する必要がある。 | 10 | ![]() | 帳票(システム出力帳票・システム外帳票)、電子データファイルを示す。 |
| 2 | ![]() | 業務フローの終了を示し、必ず記載する必要がある。 | 11 | ![]() | 継続的に参照されたり更新されたりする、システムデータベースを示す。 |
| 3 | ![]() | ページが跨る場合に使用する。 | 12 | ![]() | 分岐や結合(XOR条件)で使われ、条件に基づいて判断が行われることを示す。 |
| 4 | ![]() | ページが跨る場合に使用する。 | 13 | ![]() | 並列処理が行われることを示す。 |
| 5 | ![]() | 書類の受領を行うタスクであることを示す。 | 14 | ![]() | 複数の処理が全て完了後、次処理へ進むことを示す。 |
| 6 | ![]() | 書類の送付を行うタスクであることを示す。 | 15 | ![]() | 正常運用の流れを示す。 |
| 7 | ![]() | 人が手作業で行うタスクであることを示す。 | 16 | ![]() | 部門を跨ぐ流れを示す。 |
| 8 | ![]() | 人が情報システム等を使って行うタスクであることを示す。 | 17 | ![]() | データの流れを示す。 |
| 9 | ![]() | 他の業務フローを参照するタスクであることを示す。 | 18 | ![]() | 補足説明を示す。 |
図2-2 業務フロー凡例

















