参考 用語集

以下では、本手順書についての解釈に誤解が生じないよう、用語の定義を示した。ここで示す定義はあくまで本手順書における定義であり、用語によっては、本手順書以外では、別の意味で用いられていることもあるため、留意する必要がある。

用語 読み方 説明
あ行
IaaS あいあーす Infrastructure as a service の略。システムの稼動に必要な仮想サーバー、機材やネットワーク等のインフラを、閉域網やインターネット上のサービスとして提供する形態のこと。自治体クラウドを含むクラウドコンピューティングの利用形態は、「SaaS(software as a service)」、「PaaS(platform as a service)」、「IaaS(infrastructure as a service)」の3つに分類される。
IaC あいえーしー Infrastructure as Codeの略。サーバーやネットワーク等のインフラ構成をコードで記述することにより、環境の構築や管理を自動化すること。
RFI あーるえふあい Request For Informationの略。情報システムの導入や業務委託を行うに当たり、発注先候補の事業者に情報提供を依頼すること。調達条件等を決定するために必要な情報を集めるために発行するもので、一般的にはこれを基にRFPを作成し、具体的な機能要件を提案事業者に求めて発注先の選定に移る。
RFP あーるえふぴー Request For Proposalの略。情報システムの導入や業務委託を行うに当たり、発注先候補の事業者に具体的な提案を依頼する文書のこと。必要なシステムの概要や構成要件、調達条件が記述されている。
インスタンス いんすたんす クラウドコンピューティングにおけるインスタンス(instance)とは、サードパーティーのクラウドサービスによって提供されるサーバーリソースのこと。あらかじめ定義されたコンピュータープログラムやデータ構造などを、メインメモリ上に展開して処理・実行できる状態にしたものを指す。
ASP えーえすぴー 地方公共団体が標準準拠システム等を利用するために、アプリケーションの構築、提供、運用保守等の提供を受ける一切の事業者のこと。
API えーぴーあい Application Programing Interfaceの略。広義ではソフトウェアコンポーネント同士が互いに情報をやりとりするのに使用するインターフェースの仕様を指す。
オールインワンパッケージ おーるいんわんぱっけーじ 対象システムの全てが1社のパッケージシステムにより構成されている状態のこと。
オンプレミス おんぷれみす サーバー機器などのハードウェアおよび業務用アプリケーションなどのソフトウェアを、使用者の管理する施設内に設置して運用することを指す。
か行
回線運用管理補助者 かいせんうんようかんりほじょしゃ

地方公共団体の庁舎等とガバメントクラウドを接続するために必要となるガバメントクラウドの設定や運用管理を行う事業者のこと。割り当てられたクラウドサービスを別途定める範囲内で自由に構成することができるため、同一の事業者がガバメントクラウド運用管理補助者を兼務することも可能である。主な役割は以下のとおり。

•ネットワーク構成の設計、設定及びネットワーク管理のための環境構築、運用、保守

•発注者を含む複数の地方公共団体がシステム及びネットワークを共同利用する場合の検討支援(発注者ネットワーク環境の設定情報の提供等)

•発注者に対し複数のガバメントクラウド運用管理補助者やASPがアプリケーションを提供する場合の統括的なネットワーク管理、検討支援

カスタマイズ かすたまいず 市区町村の業務に合わせて、ASPがパッケージの機能への追加・変更・削除を行うこと。カスタマイズしていないものは、ノンカスタマイズと呼ぶ。
ガバメントクラウド がばめんとくらうど 「デジタル社会の実現に向けた重点計画」等の政府方針に基づき、デジタル庁が提供する複数のクラウドサービス(IaaS、PaaS、SaaS)の利用環境のこと。
ガバメントクラウド運用管理補助者 がばめんとくらうどうんようかんりほじょしゃ 地方公共団体又は地方公共団体が指定するガバメントクラウドの運用管理を行う事業者のこと。割り当てられたクラウドサービスを別途定める範囲内で自由に構成することができる。
機能要件 きのうようけん 業務要件を実現するために必要な情報システムの機能のこと。
クラウド くらうど クラウドコンピューティングを指す。情報システムを外部のデータセンターで保有・管理し、通信回線を経由して利用すること。
クラウドテンプレート くらうどてんぷれーと

クラウドテンプレートは「自動適用テンプレート」「必須適用テンプレート」「サンプルテンプレート」の3つに分類される。各々の定義は下記のとおり。

自動適用テンプレート:デジタル庁が利用システムに払い出す環境に適用するテンプレートのこと。

必須適用テンプレート:デジタル庁が利用システムへ適用を強制しているテンプレートのこと。

サンプルテンプレート:デジタル庁が提供している、任意で適用可能なテンプレートのこと。

さ行
SaaS さーす Software as a Serviceの略。インターネット経由で、電子メール、グループウェア、顧客管理等のソフトウェア機能の提供を行うサービスのこと。
サーバー さーばー Webサーバーを指す。Webシステム上で、利用者側のコンピューターに対しネットワークを通じて情報や機能を提供するコンピューター及びソフトウェアのこと。
CI/CD しーあいしーでぃー Continuous Integration(継続的インテグレーション)とContinuous Delivery又はContinuous Deployment(継続的デリバリー/デプロイメント)の略。ソフトウェア開発プロセスの手法の1つで、ガバメントクラウドで用意するCI/CD環境は、インフラ構成もコードで管理するIaCを実現するために使用する環境となる。
CEP しーいーぴー Chrome Enterprise Premiumの略。Google社が提供するゼロトラストサービスのこと。
CSP しーえすぴー Cloud Service Providerの略字。クラウドサービスを提供する事業者のこと。
GCAS じーきゃす Government Cloud Assistant Serviceの略字。オンボーディングツールとしてガバメントクラウドの情報提供、問合せ対応、利用申請、利用案内等を行うWebサービスのこと。
た行
DaaS だーす Desktop as a Service の略。仮想デスクトップ環境を提供するクラウドサービスのこと。
通信回線事業者 つうしんかいせんじぎょうしゃ 地方公共団体の庁舎等とガバメントクラウドを接続するために必要となる専用回線等の通信回線を提供・運用する事業者。一体的な業務対応を行うため、回線運用管理補助者と同一の事業者が対応することも可能である。
ディザスタリカバリ でぃざすたりかばり 情報システムが自然災害などで深刻な被害を受けたときに、損害を軽減することや、機能を維持あるいは回復・復旧すること。また、そのための備えとなる設備や体制、措置などのこと。
データクレンジング でーたくれんじんぐ 既存データの中から、異常値や重複データ等を修正・除去等を行い、移行しやすいデータを作成すること。
テンプレート てんぷれーと IaCのソースコードの雛型を指す。ガバメントクラウドの環境を構築する際に実行するものであり、ガバメントクラウドテンプレートは自動適用テンプレート、必須適用テンプレート及びサンプルテンプレートの3種類のテンプレートで構成されている。
統合運用管理補助者 とうごううんようかんりほじょしゃ 一つの団体において、複数のガバメントクラウド運用管理補助者や回線運用管理補助者が運用管理業務を受託することも想定されることから、団体と複数の補助者の間の調整を行う、統括的な運用管理補助者のこと。
は行
PaaS ぱーす

Platform as a Serviceの略。インターネット経由で、仮想化(※)されたアプリケーションサーバーやデータベース等アプリケーション実行用のプラットフォーム機能の提供を行うサービスのこと。

(※)仮想化:仮想化とは、コンピューターやハードディスク、OSやアプリケーション等を物理的構成に拠らず、柔軟に分割・統合ができる技術。1台のものをあたかも複数台であるかのように利用でき、逆に複数台のものをあたかも1台であるかのように利用することも可能。

バージョンアップ ばーじょんあっぷ ASPの切替えを伴わずに、現行システムから標準仕様書に準拠したシステムに更改すること。
パッケージシステム ぱっけーじしすてむ 特定の市区町村の業務内容、運用を対象に開発したものではなく、業務に共通して必要な機能を汎用品(既製品)として販売しているシステムのこと。
非機能要件 ひきのうようけん 情報システムやソフトウェアの開発時に定義される要件のうち、機能面以外の要件全般をいう。システムの性能や機能の信頼性、拡張性、運用性、セキュリティ等に関する要件のこと。
PMO ぴーえむおー 組織内における個々のプロジェクトマネジメントの支援を横断的に行う部門や構造システムのこと。
プラットフォーム ぷらっとふぉーむ 情報通信技術を利用するための基盤となるハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク事業等。また、それらの基盤技術のこと。
ま行
マネージドサービス まねーじどさーびす マネージドサービス(managed service)とは、通信サービスやITサービスなどのうち、サービスの利用に必要な機器やソフトウェアの導入や管理、運用などの業務も一体的に請け負うサービスのこと。本手順書中ではCSP側であらかじめ用意され、ガバメントクラウドを利用する地方公共団体が利用可能なマネージドサービスを指す。
マルチベンダー まるちべんだー 対象システムが複数社によって構成されている状態のこと。
モダン技術 もだんぎじゅつ 新しい技術のこと。ただし、研究室レベルの最先端技術は含まず、市場に一定レベルで普及しているものを指す。
モダンアプリケーション もだんあぷりけーしょん モダン技術によって構築されているアプリケーションのこと。2022年現在であれば、マイクロサービスアーキテクチャ、API、クラウドネイティブ、マネージドサービスによる構成等が特徴。
ら行
リージョン りーじょん リージョン(region)とはクラウドサービスが稼働するデータセンターが設置された地域のこと。各リージョンは独立した設備であり、個別のシステムとして稼働しているため、お互いに影響を与えることは無く、仮に特定リージョンが停止したとしても、他のリージョンでは問題なく稼働し続けることができる。
利用システム りようしすてむ ガバメントクラウドを利用するシステムのこと。構築予定、構築中、運用中のシステムを含める。
レイテンシ れいてんし データ転送時の遅延時間のこと。機器に対してデータ転送等を要求してから、実際にデータが届き始めるまでの待ち時間を指す。

以上

(連絡先)

担 当:デジタル庁 デジタル社会共通機能グループ

地方業務システム基盤チーム

羽田、松田、山本、神守、伊藤、大垣、島袋、荒瀬

メール:govcloud-contact-lg2024@digital.go.jp